今年の秋はたくさんの公演がありました。
抱えてる曲数がものすごく多くて、練習も長時間に及びます。
そんな中、体の不調もなく、、この長時間の練習に耐えられるのは
ピアノを弾くときに使う力を最小限に抑え、できる限リラックスをし、
ピアノに向かっているからだと思うのです。
学生時代、試験やコンクールに追われてるとき、腱鞘炎になって
しまったことがあります。エチュードや和音をたくさんつかむような曲
では、曲の後半は手が痛くなって・・なんて経験がありました。
指回し、和音をつかむ練習、これは確かに大切なところです。
若いころにここをきちんと練習してあるのとないのでは、
その後の積み上げていった後の結果が大きく変わると思います。
基礎が不安定では、そのあとの技術はさらに不安定。
こういう場合は基礎をもう一度やり直さないとならないです。
だけど、この基礎を学ぶ時点ですごく大事なことは、ただ弾けるようになる
というだけではなく、最低限の力で、その基礎となる動きができるようになること。体が硬直した状態でこの動きだけをマスターしても使い物にならないのです。早く正確にということを目指すことが一般的ですが、
練習の際にはゆっくり、リラックスして!これをまずは心掛けないとならないと思います。できる限り力を抜いてゆっくり弾けるようになれば
すこしずつ早く弾けるようになる。
学生時代、多くの友人が手を壊し、肩を壊し、背中を壊し、
そしてピアノをあきらめないとならなくなった方々がたくさんいます。
音大に入ってコンクールにまで出場するまでになり、
体を壊してしまうって・・・。
スポーツの世界ではよくあることなのでしょうかね?
でも、ピアノ演奏はスポーツではないですよね。
芸術表現のため、肉体を限界まで追い込むってなんか違うのでは?
といつも思います。
男女の違い、体重の違い、筋肉量の違い、いろいろ違ってて、
そんななかでその人に可能なテクニックで、その人らしさを求めて
表現していくことが芸術の本質なような気がします。
子どもたちのレッスンでもとても気を付けていることがあります。
子どもたちは心の状態と体の状態は連動しています。
緊張したら体のいたるところに力みがでる。
この状態でいろいろな指の動きを練習すると、
テクニックとセットで力みを体が学んでしまうのです。
なので、レッスンでは、なるべく緊張しないように。
必要以上には急がせないように。
ほかの人と競争心をあおらないように。
恐怖心を与えないように。
たまに爆笑してなごませる。
私も最近では、心は緊張しても、体は力が抜けてるといった
人間の機能として、正常でない状態を意図して作れるようになってきました。
これって、磨き抜かれた素晴らしい技術なのか??
それとも、人間としてねじが一本ぶっとんでるのか??
きわどいところですが・・。
でも、まずは心のリラックス。
これはピアノに向かううえで、そして長く体を傷めず
弾くうえで一番大事なことだと思うのです。




